【リフォーム計画】既存の建具を再利用するよー!
なんだかブログが止まってしまったー!
継続的に訪問してくださる方がいるのかは疑問ですが、私は元気です。
それと、薄々感づいている方もおられると思いますが、私の筆が遅すぎて、
すでにリフォームが終了して新居におります。(突然のカミングアウト)
コストカットのためや、挑戦したいことがあり、端から見たら「工事中…?」
という段階で住み始めたので当初はそれはもう忙しかったのですが、
それすらもまずまず落ち着き、なんなら趣味の洋裁まで再開。
新居マジックで(?)やたらと素敵な布が目について、なんだかたくさん布を購入。
さらにmoiponさん(洋裁界で大変有名人。私はブログしか拝見していなかったけどインスタで活躍されているようですね。)が本を出版していることにおそばせながら気がつき、どれもこれも作りたいぞ〜!!と湧きたち、型紙を作りまくり。
洋裁部屋が布だらけ、型紙だらけでお見せできない状況になっている所です。
↓↓↓ こちらです!気づいた時はめちゃくちゃテンション上がりました〜
だけど、リフォーム計画は書き切らせていただきたい。
完成もいいですけど、何事も計画が9割。
計画は苦しく、辛く、だけどそれを全て払拭するほど楽しいものです。
なのでそれをお伝えするべく、自己満足ではありますが最後まで書いていこうと思います。
どうぞよろしくおねがいします。
建具は高い
建具って高いですよね。
いや、実は高いとは思ってないのですけど。(どんでん返しが早い)
施工費と合わせたら1本10万くらいかな〜と私などはざっくり計算します。
物の値段は難しい。考え方ではあるけど、建具は何十年と毎日使うことを考えたら妥当か、もしくは激安かなと。(自分が払えるかは別として…)
しかし、3LDKなどの間取りですと、だいたい10本前後の建具が必要でして。
母数がなんであれ、「×10」 はとても手痛い。
建具は何を選ぶかで母数が全く異なるのですが、まず最低ラインのお話でも、
10本あるお家だと、まあ、ざっと100万くらい?(安くてですよ)
とにかく、建具は全部足すと高くて泣きそう。
昔ながらの建具と、今のメーカー品の建具は根本的に違う
昔ながらの建具
・枠と扉は概ね木製で、塗装仕上げが多い。(塗装は色々)
・枠は大工さんが作る。扉は建具屋さんが作る。
→再塗装が可能
扉だけ作り変えることが可能
今のメーカー品建具
・枠と扉はパーティクルボード。(木を粉砕して接着剤で固めたもの)
・扉の仕上げは多種多様だが化粧シートが主流。
・枠と扉はセットで工場で製作。納期も早い。日本の工業技術が詰まっている。
→再塗装不可(塗装がうまくのらない)
最近のものは化粧シートの上貼りが難しい
(汚れを弾く技術がすごすぎてシートがくっつかない。逆に技術すごい)
扉だけ作り変えることは不可
すっごく簡単にはこんな感じです。
リフォームするにあたり大事なところは、今のメーカー品は表面の汚れを塗装などで綺麗にして「再利用しにくい」というところです。
まだ全然使えるのに、大変勿体無い。・・・勿体無いよ!!!!
勿体無いじゃないですか!?
交換したら、10本も!産業廃棄物です!
レジ袋なんて何枚削減したって足りないくらいに膨大な、ゴミの塊になります。
こんなことが当たり前になっているんです。
私、建築業界に外から飛び込んだので、めちゃくちゃびっくりしました。
ほんと、脳みそが単純なので最初は産廃の山を見て罪の意識で凹みました。
でもね、資本主義では仕方がないのも承知しています。
どんどん売らないと、お金は回らない。罪深いけど。
幸運にも既存の建具が昔ながらの木製×塗装だった
何かと言えばすぐに被害妄想が暴発したり、罪の意識にとらわれたりする私。
産業廃棄物に対して謎の罪の意識を発揮する私にとって幸運なことに、我が家の既存建具は昔ながらの木製建具でした。
これはもう迷いなく、再塗装で再利用!です。
壁式のRCのため、間取り変更なしでしたし、枠もそのまま再利用。
これは好みもありますが、私は塗装の扉が大好きです。
レトロで可愛いし、色も自由に指定できるし!
しかし、新規で設置するのは作業工程が増える分メーカー品より高い。
だけど、既存の建具を再塗装ならば、ゴミを出さずに、安く塗装ドアをゲットできるんです。
大好きな一石二鳥!!
ただ、塗装on塗装って結構難しくて下地次第では剥がれやすいという特徴があります。
だからそれを受け止める覚悟は必要かと。新しいメーカー建具も引っ掻けば傷は付くのでそんなに変わらないように個人的には思いますが。念のため。
再利用、金物どこまで変えるか問題
建具の再利用と一言で言っても、どこを残し、どこを変えるのかでお値段も結構変わります。
特に金物(ドアノブや蝶番など)まで全部変えるとまあまあ高い。
私もいっときは真鍮のドアノブに変更しようと思っていましたが、やめました。
我が家は蝶番、ドアノブ再利用です。
ドアノブもね、一個でも高いし、なんせ、全建具分だと価格がボリューミーな感じになっちゃうので…
幸い、もともと真鍮塗装品の昔ながらの丸ノブで、レトロな感じだからいっか、と。
個人的には金物全部を交換する建具再利用の場合は新規のドアに交換するのと同じくらいの予算感ですかね。
それなら新品の方がいいな、と思われる方も多いかと思います。
なのでこれは本当に好みで、お求めやすい価格の新車が好きか、手入れしたビンテージの中古車が好きか、的な感じでしょうか?(車に全く詳しくないから想像です)
比較対象としてはそもそも別物ですね。
逆に金物の変更で絶対、絶対オススメしたいのは、ドアストッパー!!
本当、絶対やってくださいね!
ドアストッパーってドアの場所によって色々なので工務店さんとご相談いただければいいかと思います。ドアストッパーは経年で必ずと言っていいほど残念な状況になっているはずですので、リフォームでは必ず変更を!
我が家は何箇所かはこれに変更しました。
床付けタイプ。お掃除しやすい。
昔のドアストッパーって壁とか床からニョキッと生えているやつですけど、昔のもの好きの私でもあれは残さない。危ないし、邪魔だし。
またはドアの上端につけるタイプのストッパーとかも目立たないので良いですね。
現場(と予算)に合わせてチョイスします。
色を選ぶ喜びと苦しみ
塗装の良いところは色が自由なところ。
塗装屋さんが指定した色品番の色を調色してくれます。
↓↓↓ こちらを使います。
我が家はリビングドアのみ色味を変えて、リビングドア以外はホワイト、としました。
この色探しがなかなか悩むところです。
色は狭い範囲では濃く感じるものですから、この小さなマス目から塗装された状態を想像するのって難しいんですよね。悩みに悩んだ挙句、悩みすぎたために、大体いつもえいやっと決めます。
私はピンタレストでリビングドアのイメージをこれでもかと集めて、色の方向性を確認して、現地でフローリングサンプルと合わせて唸りながら(?)決めました。
その間夫と工務店さんはどっか行っちゃった。
ピンタレストは際限なく見てしまうと時間を無限に持っていかれるので怖いですけど、サンプル画像を集めるのには本当に優秀で、最近は頼りきりです。技術すごいけど怖い。
リビングドアの色は今まで使ったことの無い色でしたのでドキドキでしたが、新居で暮らしている今、ドアを見るたびに「良き色!」と思いますのでまあまあ成功しました。
ま、塗装なので最悪塗り直しができるのでそこまで思い悩まなくてもよかったかもしれませんね。(常に何かに悩んでいる私)
まとめ
既存が木製でしたら建具の再利用は本当に本当に、オススメです!
築年が少なくとも30年以上か、最近の物件ですと相当内装にお金をかけたところでしか木製建具って残っていないかと思うのですが、だからこそ、木製建具を残していきたい。撤去してしまえばゴミですが、綺麗に塗装すれば本来は私などでは手が出ない高級仕様の素敵な建具となります。(塗装のドア新規でつけるとめっちゃ高い!!)
安易な交換は本当に残念です。環境問題、色々な取り組みがあると思いますけど新品がとにかく良い!という根本的な考え方を変えることが今こそ必要ではないかと。
ま、私も新品の素敵なものも大好きで、本当、矛盾してて中途半端な人間なんですけどね。(急な落ち込み)
しかし中途半端なりに頑張っていきたいと思います!
最後にお庭に咲いた紫陽花を。
ここに引っ越してきて剪定が必要な植物がたくさんあって、植物の世界に急に興味が出ました。奥深い・・