【リフォーム計画】既存の造作洗面化粧台に再び息を吹き込みたい!
我が家が購入した物件には洗面室が1Fと2Fで二箇所あります。
今回は2Fの洗面室のお話です。
2Fの洗面化粧台は見栄えを整えて既存利用してみる
我が家はバブルよりも少し前、日本がどんどん好景気になって行く時に建てられていまして、「当時の価値観」ではありますが、庶民の住宅としてはなかなか立派な感じで計画されていました。(キッチンは独立、キッチン横に洗濯室という昔風な水廻り)
なので、2Fの洗面化粧台はカウンター幅がなんと2m近くあります。(バブルってセレブだ)
もちろん造作洗面台で、左側に片寄のワンボウル、ボウル自体は幅60cm。色はアイボリー。
カウンターは人工大理石です。
実は人工大理石って昔のものは、無駄に分厚くて丈夫で質が良かったりします。
解体の時はいつも「しっかりしてるのに勿体無いな〜」と悲しい気持ちで解体します。
今のように廉価に大量生産する技術がなかったので、コストをかけてしっかり作っていました。(強度ギリギリで作ったりしない時代よ、戻っておいで!)
最初は交換する予定でした。
2mもスパンがあっては造作にせざるを得ない。
せっかくのカウンター幅は活かしたい。でもコスト掛けたくないし、ってことで
カウンター:人工大理石。夫からギリギリOKが出ていたコーリアンからチョイス。
洗面ボウル:陶器の安いやつ。夫から人工大理石のボウルはNGだった。
キャビネット:(高いから)なし。集成棚一枚を渡して収納代わりにする。
でプランしていました。
でも私は気づいてしまったんです。
開き扉とつまみはちょっといただけないけど、
カウンターとボウルは昭和レトロでなかなか素敵なんじゃない?ってね。
決定的だったのは、元の持ち主さんが長年とても綺麗に使ってくださっていたので、カウンターが非常に綺麗な状態だったこと。
そして、色々取り寄せた中でも第一候補だった「コーリアンのウィッチヘーゼル」が既存のカウンターによく似ていたことです。
「こ、これは…!」
そっくりやないか…
私は、懺悔しました。
あんなに解体を悲しんでいた、昔のタイプの人工大理石を、また廃棄物にしようとしていたなんて、とんでもない裏切り者だ。これではユダだ。令和のユダだ。
「私、キリスト(人工大理石)に謝らなきゃ…!」
ちゃんと謝るんだ、ユダにはならない!
私の頭の中で始まる壮大な劇場。
そうとは知らない夫。
「俺はこのままでいいと思うよ、新しいっぽくできるんでしょ?」
…!!
できる!私、できるよ!!
だって今まで、安くても見栄えを整えるやり方に執念を燃やしてきたから!!!
「任せて!」
私はユダにはならないよ、ペテロになる。(その人も3回くらいやらかしてる)
こうして既存洗面台は再利用されることになった。
既存洗面台を綺麗にするには
ペテロは結構ひどいことしてるけど、最終的にちゃんと謝ったから聖人扱いされることとなった。
私もペテロに続くことにした。(そろそろ畏れ多いからこのネタは終了しますね)
既存洗面台を再利用するには様々な方法があるが、既存状況によって判断し、適切な処置を加える必要がある。
我が家の洗面台は、
①洗面扉に化粧シートを貼る。
②洗面扉のつまみを交換する。
③既存の吊り戸棚などを全て撤去する。
④収納棚、ミラーを交換する。
⑤コーキング打ち直し
この5項目となった。
状況によっては洗面ボウルや水栓も交換するが、今回は結構綺麗だったので既存の雰囲気を活かして再利用することにした。(というかコストダウンのため)
2F洗面室のテーマは「明るい洗面室」
小学生のクラス目標のようだと突っ込むのはやめていただきたい。
シンプルイズベスト。
まずカウンターとボウルは既存なのでここをベースに色を決めていきます。
明るい爽やかな洗面室(さっきと変わっている)がテーマなので奇抜な色は使いません。
というわけで、
①の扉の色はこちらに。
何社もこの手のシートは出していますが、(3Mのダイノックシートとか、サンゲツのリアテックとか)リフォームではよく使います。主に扉ですかね。
職人さんに聞くと一番よく施工するのは店舗みたいです。あとはエレベーターとか。
色んな柄があります。
我が家のカウンターは流れ模様。すると扉は単色がバランス良さそうでしたので単色から選びました。洗面ボウルがアイボリーなのでそちらとの相性も考えました。
10枚ほど近似色の候補を持っていき、現地で自然光の元に洗面カウンターに合わせて決定しました。夫には「もはや違いが分からない」と言われましけど、最後は満場一致で決まりました。
一番確実なやり方です。これができるのはリフォームのいいところです。
新築では絶対できません。
②のつまみはこちら。
みんなのKAWAJUN。
尊敬する 凄腕のパイセン曰く、
レトロにしたいならフットボールつまみは裏切らない、そうなので、
そのままパク・・じゃなくて参考にさせていただきこちらにしました。
これ、大きさも程よくてつまみやすそう。
建築部品には(ほぼ)どんな商品にもこういった承認図あります。
KAWAJUNなので仕上げも綺麗だろうし、安心です。
安くて可愛いつまみもたくさんあるのですが、金物はしっかりしたものの方が質感が上がるのでおすすめです。安い製品は形とか塗装の精度がイマイチなことが多いです。
③の吊り戸棚撤去は撤去のみなので商品なし。
④収納棚は以前紹介したこちら。
これを上下に2つ。
ミラーはこちら。
サイズが神がかっていました。理由は後日!
⑤のコーキングです。
これは結構大事ですね。水廻りの壁との境に打つ防水シールなのですけど、年月が経つとどうしても劣化します。
しかも我が家の既存洗面台、コーキングがめっちゃ下手だった。(マスキングテープちゃんと貼った?)
私の方がうまいかもしれないレベル。
だから打ち直します。これ、やるとやらないではかなり見栄え違う。
綺麗に古びたものではなく、汚なくなってしまった部分は全て潔く変えると最終的な仕上がりが違います。
どこまで許せるのか、許されるのか
さあ、これでクロスと床を新しくすればまあまあ新品感出ます。
外見はね!
洗面扉の中はそのままですよ。私は平気ですが、新しいもの好きの日本人の方は厳しい方も多いでしょう。(私もバリバリ日本人だが)
なので、ここがダメな人は再利用をそもそも諦めた方が良いです。
箱が高いんですよ!箱自体も高いし、箱を交換するには全解体になるからもうその時点で新品にしてもそんなにコスト変わりません。
この辺は匙加減とか個人の価値観とか色々根本的なところですのでとっても大事です。
新品を単純に入れ変えるだけではない価値観のせめぎあいがあるんです。
もえますよ〜!いろんな考え方があって面白いです。
どんな価値観にも提案できる人になりたいです!
内装ももちろん既存の雰囲気を壊さないように決める
全ては調和です。穏やかにまとめた洗面化粧台には穏やかな内装でまとめますよ。
明るい洗面室がテーマですから、ホワイトベースです。
このお部屋のクロスは天井壁共にこちら
これはけっこう白めの白。量産だけどけっこうテクスチャーが細かくて高級感が出るので好き。しかし、薄いから下地がでがちでリフォーム向けではない。(でも使う)
フロアタイルはこちら
最近600角が増えてきました。
なのでつかってみた。
フロアタイルはクッションフロアと違ってどうしてもジョイントが出ますので、600角の方が450角よりも継ぎ目が少なくて良いかな?というのも多少あります。
継ぎ目から水がじゃんじゃん入ってしまって、下地のベニヤが膨れてしまった、という問い合わせをもらったという先輩もおりました。
皆さんはフロアタイルの継ぎ目にじゃんじゃん水が入らないように気をつけてくださいね!
まとめ
我が家はかなりレアケース、というか古い物好きの私にとっては本当に幸運な条件が揃っていました。
なるべくリフォームで廃棄物を出したくないという想いもありましたので、そんな私にとって落ち着くべきところに落ち着いてくれたのかなと。
再利用に理解を示してくれた夫にも感謝です。絶対にいや、という人も少なくありませんから。
いろんな価値観があるけど、みんながそれぞれ納得できる形で決められるといいですね!
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